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RINKOのzo insung(趙寅成)中毒な日々と韓国映画とドラマ

2017-10

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あらためて映画『卑劣な通り』

結果を見れば、映画『卑劣な通り』は観客動員数200万人を超えたヒット作となりました。インソン君は大韓民国映画大賞 主演男優賞を受賞です。←何度観てもドキドキするし、何度観ても嬉しくてもらい泣きしてしまいます。しみじみ本当に嬉しいです。撮影中は、いったい、いつまで撮影しているんだろう・・と、とても寂しい思いをしましたが(笑)。

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私は前にも書きましたが、ただ刀を振り回し、ピストルを撃ちまくり、人を殺しまくる・・ヤクザ映画は大嫌いなので、この映画もそんなところかとあまり期待していませんでしたが、でも、『あぁ~試写会ツアーに行けばよかった』と後悔しました(笑)。

とてもよく編集されてるなぁ~と思いました。乱闘シーンの激しさのわりにセリフなどはあまり露骨でなく、ものすごく押さえてあって、考えられているな~と思います。長い撮影期間だったけど、編集に時間がかかったんじゃないのかな?と思ったりしました。こういうタイプの映画でもう一度観たいと思った映画ははじめてだったけど。それは私がインソン君ファンだから??そ~~~かな~~~。

また、語るとすっごい長いです。ストーリーは細かく書きませんが、ネタバレもあります。『試写会ツアー』に行かれた方にとっては、いまさら・・な感じかもしれませんが(スイマセン、遅くて・・)、私の1回目鑑賞の感想です。 

この映画は、私の中ではヤクザ映画ではないですね。私の嫌いな暴力も殺しもリアルな描写もあるけれど、これをただのヤクザ映画とかたづけられないほど重かったです。インソン君がこの作品を選んだのがとても理解できた気がしました。

インソン君はインタビューで<演じているチョ・インソン>ではなく、<ビョンドゥという男の人生>を見てほしいというようなことを語っていたように思います。これも映画を観たら、なるほどインソン君はそう言うだろう・・と納得しました。とはいえ、万人受けしないノアールですから、インソン君という存在が活きた映画だと思います。




ファン会長がビョンドゥに言うセリフです。

「お前はヤクザには向かない。早くスポンサーをみつけるべきだ。
成功するために必要なものが二つある。
自分にとって必要な人間と、その人にとって必要なものだ」


ビョンドゥはヤクザなのに、ヤクザになりきれない男でした。どういう環境に生まれるかは誰にも選べません。病弱な母、学費が必要な弟妹、一家を支えるために<自らが選んだ道>です。でも、本来の彼が本当にその道を望んでいたわけではありません。与えられた境遇の中で生きる道を探していくしかないのです。

そうして入ったヤクザな世界で、守らなければならない家族と守るべき子分たちのために、ただひたすら<破壊と暴力>の毎日を送り生きていきます。生き残るために<誰かにとって大切な人間>をも破壊していくしかないのです。

どこまでも非情で冷酷な現実は、ビョンドゥの身体中を重い鎖で締めあげていくかのように追い詰めていきます。どの事件も彼が本当に望んで起きたことではないけれど、彼が<選んだ>ことでした。そうまでして守りたい大切な人達がいたからです。

そんな中、同級生のミンホやヒョンジュに出会ったことはビョンドゥにとって<普通の生活>への光だったのかもしれません。

だから、夢見るのは<破壊と暴力>の果ての<破壊と暴力のない生活>です。そのために<破壊と暴力>を繰り返していく。愛する人と愛する家族と大切に思う家族同然の子分たちを守るために。どんな荒んだ毎日であろうと、彼は最後まで<信じる>という純粋さを持ち合わせていた人だったのです。そこがこのヒョンドゥの最大の悲しみであり、ヤクザになれきれない弱さでもあり、生き残るためのエネルギーにもなっている・・というものすごく切ない物語です。


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ミンホ『ヤクザの生活ってどんな?』
ヒョンドゥ『人の生活なんて、みんな同じようなものさ』


という会話があります。
まっとうな生活をしていない自分を恥じて、ビョンドゥはそう答えたのだと思うのですが、でもこのセリフはズシンとくるものがあります。ヤクザという小さな小さな世界で誰に勝った、誰を出し抜いたと必死にもがき生きる姿は、どの世界であっても同じ。

誰もが望んだだけのすべてを手に入れることができるわけではないけれど、それでも足らない分を大切な人達との愛で補って十分なはずだ。最後にそうビョンドゥは考えたはずだと。

ビョンドゥの死んだ後、また同じことが繰り返されていくのだろうし、ミンホも命拾いをしたところで大きな闇を一生抱え、そしてさらに暗い闇に深く落ちていくでしょう。ラストシーンのその先を思い、生きることに執着したビョンドゥがなぜ死ななくてはならなかったのか、を考えるとエンドロールで私自身も深い闇に落ちていくような気持ちになったのです。だから、エンドロールが消えるまで席を立ってはいけない映画です。あのジェミンの死とはまったく違う虚無感を経験します。はい。

仕方なく入ったヤクザな世界で、ただ仲間同士のいざこざで命を失った愚かな男の一生を描いた、チョ・インソンというハンサムな俳優が演じたアイドル映画だと・・・思ってほしくなと思いました。

それからユ・ハ監督に拍手を送りたいです。
どんな残酷な殺しや乱闘シーンよりも私は<ビョンドゥがミンホの撮った映画を観るシーン>がもっとも残酷で目をそむけたくなりました。人の命を奪うのと同じくらいの残酷さを感じました。ビョンドゥが社会の悪だとしたら、ミンホは社会の善になるのでしょうか。でも、身分や地位だけでは計れない人間の善悪をユ・ハ監督は描きたかったのでしょうか。

組織の中での暴力の増幅、愛情のすぐ裏側にある暴力、外から見極めるることができない人間の善悪、そういう風にしか生きるすべのない人間の悲哀・・あぁ『マルチュク残酷通り』から『卑劣な通り』とこういうことが言いたかったのか・・いや、考えてほしかったのか・・と妙に納得してしまいました。今、『マルチュク』を観たら、もう少し違った目で見られるかもしれません。救いのないストーリーではありますが、いろんなことを考えさせてくれる映画でした。

2時間程度で1人の男の人生を描くのは難しいものですが、幼少時代の描写がまったくないのに、登場人物のセリフだけで、それぞれの生い立ちをちゃんとわからせるのがすごいですね。そのあたりの巧さはさすがです。

それと何よりチョ・インソンという素材をただの二枚目俳優ではなく泥くさく、本来の演技力がにじみ出てくるように撮ってくれて、ユ・ハ監督ありがとう!今までの作品の中で最も俳優らしく素敵でした。観ていて本当に嬉しくなりました。

あの坊主頭、暴力シーンにぶ~ぶ~言ってた私ですが、すべて撤回しますm(_ _)m。なぜ坊主頭にしたかも・・わかるような気がしました。容姿のいい彼には必要だったのですね。

インソン君の演技ですが、今までの作品に比べると格段と押さえた演技です。が、その分、狂気の演技がぐんと迫力を帯びていました。セリフの言い回しもジェミンやウンソプの時とは全く違います。ビョンドゥの2面性のような部分を繊細に丁寧に演じていたように思います。

ユ・ハ監督もインソン君に会って『優しい良い人という印象とどこか影のある瞳をしていて二面性を感じた』と語っていますが、まさにそ~~なんです!監督!私が彼を好きな理由はそこにあります。

私は俳優というのは、人間の光だけでなく、誰もが持っている影の部分を演じられてこそ、演技派俳優だと思うのです。そういう人間の2面性をこの映画でインソン君は演じていて・・さすがと思いました。この映画では乱闘シーンも多いのですが、セリフのないシーンもわりと多く、監督の思惑通り、インソン君はメリハリのある2面性を発揮していたように思います。


インソン君がビョンドゥの貧しい生活に自分の過去を重ね合わせた・・という記事を読んだことがあります。『役者は基本的に自分の中にある姿を見せるもの』というようなことを常々、インソン君は言いますが、私は彼が天使のように純粋無垢な青年だとは思っていません。そういう一面も持っているでしょうが、世の中が決して甘くないことも人間の裏切りや冷酷さもやり場のない感情も誰かを傷つけ自分も傷ついた経験も、ちゃんと知っている人だと思います。って本人に会ったことがないので本当はどうだかわかりませんが(笑)。じゃなきゃ、たかだか25歳の彼がこんな芝居ができるわけがないし、演技から垣間見れる重さや深さがそれを物語っていると、私は思っています。

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そんなこんなも全部、一切合財ひっくるめて肥やしにして、いい監督のもと、いい俳優になってほしいです。まだまだ可能性を感じます。ハンサムじゃないけど演技派俳優はたくさんいます(笑)。でも、超ハンサムで演技派俳優となれば、誰も真似はできません。遠慮なんてすることはありません。あなたはあなたのままで、さらにいい俳優になってくれることを楽しみにしてます!インソン君♪

あの天然な可愛らしさと芯の強いぶれない信念と今と変わらぬ努力があれば、恐いもんなしです。やっぱり、インソン君のファンでよかった♪

やっと映画で認められ、たとえ、ここで彼が兵役に行ったとしても私は俳優チョ・インソンのこれからを変わらず楽しみに待てる・・と思いました♪

最近、映画はすっかりご無沙汰だったのですが、またいい映画を観たくなりました。インソン君、ありがとう。


*たぶん、私の『卑劣熱』はもう少し続きます。。(笑)
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コメント

ひ~ん、RINKOさん、読んでて涙が出ちゃいましたよ!
本当に、インソンくんを好きでよかったと思う今日この頃です。
卑劣の評判、よくないですか?私は文句なしに素晴らしかったと思うし、インソンファン以外の友人の評判もなかなかでしたよ。
公開前、勝手に心配してたのが恥ずかしいくらい、いい映画が作れて本当によかったですよね。
(『マルチュク~』もかなり好きです。サンウくん、卑劣にでられず、残念がってたそうですね)
6月に韓国で一度見たきりでしたが、私も日本公開前にDVDを手にいれちゃいました(汗)。再度みて、さらにこの映画が好きになりましたが、バリと同じく、ビョンドゥの死がきつすぎて、何度も見れないでいます。

また熱が・・

らまちゃん
この映画観た人からあまりススメられることがなくて、イマイチだったのかなぁ~と思っていました。でも、ちゃんと主演男優賞も取ったし、きっといい映画だったに違いないとは思っていましたが。

だから~~ダメなんだってばぁ~。インソン君観ちゃうと普通の生活どころか、仕事もできなくなるし、頭の中インソン君だらけで恋患い状態になって、会いたくなって、切なくなって、悲しくなって・・しまうのよぉ。やっぱりインソンホリックなんだわ、私(←いまさら)。やっぱり距離を置かないとダメよ。。まずいわ。。
だから、私は寅成君子には入れないの。入ったらたいへんだから。

こんばんは
久し振りにおじゃましたら・・・RINKOさん語る語る、素晴らしい~、うれしい~!こんなに好きで熱く語ってくれる人がまだいたんだァ!
「基本はインソン」と言いながらあっちの人こっちの人とフラフラしていたのが、少し前からなぜか他の人への興味が失せ始めすっかりインソンオンリーになってしまって、バリで出会ったときのような状態に。でもあの頃のように語り合うこともなかなか出来ず、だからRINKOさ~ん、待ってましたよ~~!

「卑劣」大好きですよ。試写会ではチョン・ホジンさんのOld and Wiseで涙が溢れ、エンドロールが終わるまで泣き続けました。みじめでねぇ…。あちらでは会社帰りのサラリーマンさんの姿も多かったそうですよ。男性の方がより共感できるかもしれませんね。

大きいスクリーンでまた見たいー!何度でも行っちゃいますからーーー!

と、ともさんっ!

ご無沙汰しておりました。きっと皆さん、私のインソン熱は消えてしまったんだ・・とお思いだったかと思います。んが、しかし。昨日も仕事の打ち合わせなのに、インソン君のこと語る、語る。・・ドン引きされたかも。はぁ~~でも、まだ語り足りないわ。全然足りないわ。ともさん、聞いてよ~~~~。

男から見て・・

はじめまして。
このレビューを読んで、是非「卑劣」を観てみたい・・・と思っていて
先日、ついに観ることができました。

インソンの演技は素晴らしかったと思いますが、私は、究極的にはやっぱりヤクザへの共感のようなものを訴えているような内容に思えてしまいました。

「ヤクザ映画では、ヤクザの本当の酷さ、汚さ、かっこ悪さは描けない・・」このことを、再認識してしまった面があります。

映画ですから、必ずしも写実的である必要はないと思うのですが、本当の暴力団と少し接触したことがあったり、暴力団について少し知識がある人間ほど(女の人で、こんな人はあんまりいないとは思いますが)、こういう映画には少しアレルギーを持ってしまうことが多いと思います。

インソンの演技は、本当に素晴らしいと思いますし、男の自分からみても
インソンは本当にカッコいいと思いますね。

この映画には、自分はちょっと共感できませんでしたが、もっともっと有名になって欲しいと思います(何故か日本ではジソプのほうが有名になっちゃってますよね。。)

いや、でも韓国ではインソンは圧倒的に人気があるそうです。
ですから、もっともっと日本での知名度がアップして欲しいと思いますね。
自分はヨン様しか知らないような女友達に対しても、「本当に
かっこいいのはインソンだから、絶対マークするように・・!」と
宣伝しまくってますね。

ちなみに、ヤクザ映画とか、韓国映画に多い残虐なシーンとかって、実はわりと男のほうが抵抗を感じることが多いような気がします。
やっぱり、幼少時代から、実際に殴ったり殴られたりする経験が(女性よりは)豊富でしょうし、なんか刃物とかリアルで「卑怯だなあ・・」「酷いなあ」とか実感できるんですよね。
あと、暴力団等についても、実態にせまる想像力が働くだけの「予備知識・経験」を持っているのは男のほうが多いと思います。

僕はこの「卑劣」も、男友達数人に薦めているのですが、インソンの演技力は褒めるものの、やっぱり「共感はできない・・」「ユハ監督が伝えたいテーマはわかるけど、何も設定をヤクザをにしなくてもそのテーマを描くことはできるはず・・監督がヤクザ好きとしか思えない」等という意見が出ていました。


すみません。つい調子にのって長々と書いてしまいましたが、僕もこの作品は韓国の映画の中では質は高いほうだと思いますね。
ただ、やっぱり映画のコンセプトには、共感できませんでした。

例えば、生い立ちも貧しく、生活が恵まれず、性欲も満たせない人間が
女性に対する暴行を繰り返したり、覚醒剤を売りまくったりしていたとします(そういう犯罪者は実際にいます)。生い立ちが貧しかろうがなんだろうが、こんなことは全く許されないことですが、ひょっとしたら彼にもそれなりのやむにやまれぬ「理由」や「事情」はあるのかもしれません。
犯罪者のそういった「理由」や「事情」にスポットを当てて、「善悪は単純には決め付けられない」なんていって、なんか女性が暴行される事実が相対的に軽く見えてしまったり、犯罪が正当化されるような映画があったとしたら、やっぱりあんまり共感はされないと思います(でも、こういう作品があってもいいとは思いますけど。映画は必ずしも写実的である必要も、道徳性が高い必要もないでしょうから)。

極端な例だったかもしれませんが、「卑劣」も、結局はこれに近いことをやっている映画にように思えたんですよね。というか、こういうことをやっても、自然と共感されてしまうのが「ヤクザ映画」だと思います。

こういう「ヤクザ映画の特徴」に無自覚なまま、「卑劣」を観て、「いやあ、この映画はヤクザを美化していない!」だとか(美化していないのなら、本来は覚醒剤についても触れるべきでしょう)、「ヤクザになってしまったのは、環境のせい、本人は悪くない」とか「善悪なんて、分からない・・」といった感想を抱くことに、僕は少々、抵抗を感じたということです。

インソンの演技力は、本当に素晴らしいです。
僕がここまで書いてしまうのも、インソンの演技自体は素晴らしかったからこそだと思います。




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季節労働者のような仕事をして
いるため、忙しい時期はコメント
ひとつ、ひとつにお返事をしている
と、まったくブログが更新できない
状態となり、お返事できる時期と
できない時期とあって、かえって
失礼かと思い、現在、コメントへ
のお返事はしておりません。
ごめんなさい。
でも、すべてちゃんと読ませて
いただいて、いつも元気をいた
だいています。ありがとうございます。




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